総評
この記事の料金・機能は公式サイトの記載を2026年11月3日に確認したものです。当サイトで実際に使った検証はしていません。
Microsoft 365 Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・TeamsといったMicrosoft 365アプリに組み込まれたAIアシスタントです。開発者向けにコーディング支援を行う「GitHub Copilot」とは名前が似ていますが別製品であり、こちらは一般のオフィスワーカーが日々の資料作成やメール対応、会議の振り返りといった業務を効率化するためのツールです。公式の説明では、Microsoft Graphを通じてメール・予定表・チャット・会議・ドキュメントなどの業務データにアクセスし、それを土台に応答を作る仕組みとされています。ゼロから何かを作る場面よりも、社内に既にある文書やメール、会議データを土台に「たたき台をすばやく作る」使い方が中心です。なお、Microsoftの公式ページや資料では製品名を「Microsoft Copilot」と表記している箇所も増えています。日本語は、公式サポートページの対応言語一覧に含まれています。
得意なこと
公式の説明(料金ページのよくある質問)に挙がっている用途です。
- Wordで文書の下書き作成・編集の提案・テキストの要約ができる
- Excelでデータ分析、グラフ作成、分析情報の生成をチャット形式で相談できる
- PowerPointでアウトラインの作成や、使う画像・レイアウトの提案を受けられる
- Outlookでメールの下書き作成や、長いメールスレッドの要約ができる
- Teamsで会議の要約や、チャットからのアクションアイテムの抽出ができる
過信は禁物な点
- 公式のプライバシー説明でも「生成AIの応答は100%事実である保証はない」とされており、生成された文章や数値はそのまま採用せず、必ず人が確認する必要がある
- 社内データ(SharePointやOneDrive上のファイルなど)のアクセス権の設定がそのまま効くため、権限の整理が不十分だと、参照される情報が古かったり、見えるべきでない情報が出てきたりする
- Excelの数式提案は、セル参照や集計条件を必ず自分で検算すべき
- 会議の要約は発言のニュアンスや文脈を取りこぼすことがあり、重要な決定事項は記録の原文で再確認したほうがよい
- プランによって使える機能・アプリの範囲が異なる。料金ページによると、Copilot Cowork・Copilot Code・Copilot Autopilot・Work IQ APIなどの高度な機能は使った量に応じた従量課金になる
料金(2026年11月3日確認)
公式の法人向け料金ページの表示です。いずれも1ユーザーあたりの月額相当(年間契約・年払い)で、消費税は含まれていません。
| プラン | 月額相当(年払い) | 主な内容 |
|---|---|---|
| Copilot Chat | 追加費用なし | 対象のMicrosoft 365プランに含まれる、Web情報を土台にしたAIチャット |
| Microsoft 365 Copilot Business(アドオン) | ¥2,698(通常¥3,148) | 対象のMicrosoft 365 Business プランに追加。WordやTeamsなどアプリ内のCopilot。最大300ユーザーの組織向け |
| Microsoft 365 Business Standard(Copilotを含む) | ¥3,523 | Officeアプリ・法人メールなどとCopilotのセット |
| Microsoft 365 Business Premium(Copilotを含む) | ¥4,797 | Business Standardの内容に加えて高度なセキュリティ |
| Microsoft 365 Copilot(大企業向け) | ¥4,497(月払いは¥4,722、年間契約) | 大企業向けのアドオン |
- Copilot Businessの¥2,698は、2026年7月1日〜12月31日の割引キャンペーン価格で、初年度だけに適用されると書かれています
- 最新の料金はMicrosoft Copilot(ビジネス向け)の公式ページで確認してください
向いている人
- Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsを日常的に使う一般のオフィスワーカー
- 会議が多く、議事録作成や振り返りに時間を取られている人
- 資料作成のたたき台を早く作りたいが、最終的な仕上げは自分で行いたい人
- 既にMicrosoft 365を全社導入していて、社内データのアクセス権を整備できる組織
使い方のコツ
Copilotに丸投げするのではなく、「たたき台を作ってもらい、自分で加筆・修正する」という役割分担を意識すると効果的です。また、プロンプトで対象ファイルや参照範囲を具体的に指定すると、どの社内データを踏まえた回答なのかを確かめやすくなります。まずは議事録要約やメール下書きなど、間違っても影響が小さい業務から使い始め、慣れてから資料作成や数値分析など重要度の高い業務に広げていくのがおすすめです。
最新の料金プランや対応機能は変更される可能性があるため、利用前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
Q. Microsoft 365を契約していれば使えますか。 プランによります。公式の料金ページによると、Web情報を土台にしたAIチャット「Copilot Chat」は、対象のMicrosoft 365プランに追加費用なしで含まれます。一方、Word・Excel・PowerPoint・Teamsなどのアプリ内のCopilotを使うには、Copilotを含むプランを買うか、既存の契約にCopilotのライセンスを追加する必要があります。組織で導入する場合は、全員分か一部の人だけかで費用が大きく変わるため、先に対象者を決めてください。
Q. Excelではどこまで任せられますか。 公式にはデータ分析、グラフ作成、分析情報の生成ができるとされています。ただし、出てきた数式や集計結果が正しいかは、元のデータと突き合わせて自分で確かめる前提で使ってください。まず定型の集計から始めるのが安全です。
Q. 社内データを参照させて大丈夫ですか。 Microsoftの公式ドキュメントによると、Microsoft Graph経由でアクセスされるプロンプト・応答・データは、基礎となる大規模言語モデル(LLM)のトレーニングには使われません。また、Copilotが表示するのは、そのユーザーが少なくとも閲覧権限を持っている組織データだけで、既存の権限設定がそのまま効きます。そのため、権限が緩いままAIを入れると、本来その人に見えるべきでない情報まで要約に出てくることがあります。導入前に権限の棚卸しを推奨します(参考:Microsoft Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティ)。