総評
この記事の料金・機能は公式サイトの記載を2026年11月3日に確認したものです。当サイトで実際に使った検証はしていません。
CapCutは、TikTokと同じByteDanceのグループが提供する動画編集アプリです(日本向けの利用規約では、提供元はBytedance Pte. Ltd.と書かれています。米国は別の利用規約です)。公式サイトでは、デスクトップ版(Windows/Mac)・ブラウザで使うオンライン版・モバイル版(スマートフォン)・Pad版が案内されています。もともとショート動画向けの編集ツールとして広まった経緯もあり、テンプレートやエフェクトの数が豊富で、字幕の自動生成、AIによる背景除去、テキスト読み上げ、台本生成の補助、縦横比の自動リフレームなど、AI機能が編集の随所に組み込まれているのが特徴です。Premiere ProやFinal Cutのようなプロ向け編集ソフトと比べると操作の敷居は低く、TikTokやInstagram Reels、YouTube Shortsといった短尺動画を素早く仕上げたい人に向いています。一方で、長尺動画から見どころだけを自動で抜き出すような使い方をしたい場合は、手動での編集・演出に強みを持つCapCutよりも、自動抽出に特化したOpus Clipレビューで紹介しているようなツールのほうが目的に合うこともあります。
得意なこと
- 音声認識による字幕・キャプションの自動生成に対応しており、しゃべった内容をもとにテキストを自動で流し込める。公式ページでは、日本語の音声を検出して日本語の字幕を自動生成できること、23言語の認識に対応していることが説明されている
- AIによる背景除去(グリーンバック不要の人物切り抜き)の機能がある
- テキストを入力するとナレーション音声に変換するテキスト読み上げ機能を備えている
- 動画の構成案やキャッチコピーの叩き台を作るAI台本生成の補助機能がある
- 9:16、1:1、16:9など複数のアスペクト比へ自動でリフレームする機能があり、TikTok・Instagram・YouTubeへのマルチ展開に使える。ただし公式ヘルプ(2026年4月3日付)によると、自動リフレームは無料プランでは使えなくなり、Proの契約が必要
- テンプレートやAIエフェクトのライブラリが用意されており、編集の経験が浅くてもテンプレートを土台に動画を組み立てられる
過信は禁物な点
- 細かな色の調整(カラーグレーディング)や音声ミキシングをPremiere ProやFinal Cutと同じように行いたい場合は、必要な機能があるかを事前に確認する
- AI機能の一部は無料版では使えない。公式の料金ページでは、Proに「AI機能へのアクセス」と毎月800のAIクレジットが含まれると説明されている
- 音声認識による字幕は、どのツールでも話し方や周囲の雑音の影響を受けるため、日本語の字幕も書き出し前の確認が欠かせない
- テンプレートやエフェクトに頼りすぎると、他の投稿と似た仕上がりになり、独自性が薄れやすい
- 高度な合成やモーショングラフィックスなど、専門的な映像表現には向いていない
- 自動生成された字幕や台本は、そのまま使うのではなく人の目でのチェックがほぼ必須
向いている人
- TikTok、Instagram Reels、YouTube Shortsなど、短尺のSNS動画を継続的に投稿したい個人・企業アカウント運用者
- 動画編集の経験が浅く、まずは基本機能とテンプレートで手軽に動画を作りたい人
- 複数のプラットフォーム向けに同じ素材から縦横比違いの動画を効率よく作りたいクリエイター
使い方のコツ
- 自動生成された字幕は書き出し前に必ず全文を確認し、固有名詞や数字の誤認識を修正する
- テンプレートをそのまま使うのではなく、テキストや配色、BGMなど一部を自分のブランドに合わせて調整し、他の投稿との差別化を図る
- 有料プラン限定のAI機能があるため、必要な機能が無料枠に含まれているか事前に確認してから制作フローを組み立てる
料金(2026年11月3日確認)
公式の料金ページ(日本語版)の表示です。ページには「表示されている料金は参考情報」で、ログインすると最終的な料金や税金が表示されると書かれています。
| プラン | 月払い | 年払い | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | 0円 | 無料テンプレート、基本編集ツール |
| Pro | 2,700円/月 | 21,800円/年 | 毎月800のAIクレジット、AI機能へのアクセス、プレミアムテンプレート、1TBのストレージ |
| Ultra | 12,600円/月 | 144,800円/年 | 毎月13,821のAIクレジット、Proの全機能に加えて限定のAI機能、1TBのストレージ |
| Teams | 1シート1,295円/月〜 | 1シート11,900円/年〜 | 1シートあたり毎月800のAIクレジット、全シートでPro機能、ブランドキット |
Teamsの料金はシート数によって変わります(上はページを開いたときの2シートの表示)。新規ユーザーはProの7日間無料体験を始められ、開始にクレジットカードは不要とされていますが、地域や支払い方法によっては使えない場合があるとも書かれています。
最新の料金プランや対応機能は変更される可能性があるため、利用前に必ず公式の料金ページで最新情報を確認してください。
よくある質問
Q. 無料版で足りますか。 使いたい機能しだいです。公式の料金ページでは、無料版は無料テンプレートと基本編集ツール、Proはプレミアムテンプレート・AI機能・毎月800のAIクレジットと説明されています。自動リフレームのように、以前は無料で使えたものがPro限定になった機能もあるため、制作フローを決める前に、使う予定の機能が無料版に含まれているかを確認してください。
Q. 商用利用はできますか。 使う素材によって条件が変わります。利用規約では、CapCutが提供するテンプレートやクリップ、フォントなどの素材の商用利用は製品ごとに異なり、アプリ・デスクトップ・Web版については「CapCut素材ライセンス契約」を確認するよう書かれています。また、規約に定めがある場合を除いて録音された音源の権利は許諾されないとも書かれているため、BGMを使う場合は特に注意が必要です。企業アカウントで使うなら、素材ごとのライセンスを確認してください。
Q. Descriptとどう使い分けますか。 テンポよくカットしてテロップを載せるならCapCut、話している内容が主役でテキストベースに編集したいならDescriptです。ただしDescriptの自動文字起こしは日本語に未対応と公式ヘルプに書かれているため(2026年11月3日確認)、日本語の動画ではCapCutが候補になります。詳しくはAI動画ツールの比較を参照してください。
関連する無料ツール
SNSごとに容量やビットレートの制限が違います。動画ファイルサイズ計算ツールで、書き出し設定が上限に収まるかを事前に確認できます。
納品先が指定する形式への変換や、上限に収めるための圧縮を別のソフトで行う場合は、変換・圧縮・AI高画質化をまとめて扱うソフトの無料版の制限と料金をVideoProc Converter AIの解説で整理しています。
PR|書き出し形式や画面収録で詰まったとき
CapCutは編集そのものは軽快ですが、納品先が指定するコーデックへの変換や、素材用の画面録画までは手が届かない場面があります。変換・編集・画面録画をまとめて扱うソフトとして 【VideoProc】 があります。
※当サイトでは未検証です。料金・対応環境・最新の条件は公式サイトでご確認ください。
VideoProc 公式サイト