開発ツール公開 2026/7/5/ 更新 2026/11/3

Warpとは:AIターミナルの料金・Windows対応・できることを公式情報で整理

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この記事の結論

Warp(ワープ)は、AIエージェントと一緒に作業することを前提に作り直されたターミナルです。公式サイトは自らを「the agentic development environment(エージェント型の開発環境)」と呼び、ターミナルの紹介ページでは「エージェントの時代に向けて作り直したターミナル」と説明しています。2026年4月28日には、アプリ本体のソースコードを公開(オープンソース化)しました。

この記事は、Warpの公式サイト(warp.dev)の料金ページ・紹介ページ・発表と、公式ドキュメント(docs.warp.dev)の記載を2026年11月3日に確認して整理したものです。当サイトで実際に使った検証はしていません。公式情報を整理した記事です。

Warpでできること

公式サイトとドキュメントで紹介されている主な機能です。

機能 できること(公式の説明の要旨)
ブロック(Blocks) コマンドとその出力を1つのまとまりにする。まとまりごとにコピー・検索・絞り込み・ブックマーク・共有ができる
エージェント(Warp Agent) 指示を受けてコマンドを実行し、出力を読んで次の手を決める。データベースの対話画面など対話型のプログラムも操作でき、ファイルの編集もできる
実行前の承認 エージェントはコマンドの実行・ファイルの編集・MCPサーバーの呼び出しの前に承認を求める。どこまで自動で進めてよいかは「Agent Profiles」と権限の設定で決める
コードの確認 エージェントが加えた変更を画面上で確認し、コメントを付けて直しを頼める
クラウドのエージェント 手元だけでなくクラウド(Oz)でもエージェントを動かせる。Freeは限定的
Warp Drive よく使うコマンド(Workflows)、手順書(Notebooks)、AIへの定型の指示(Prompts)、環境変数を保存し、チームで共有できる
選べるAIモデル 有料プランでは OpenAI・Anthropic・Google・xAI のモデルと、公開モデル(オープンウェイト)を選べる。自動で選ばせることもできる

このほか、ターミナルの外で使える「Warp Agent CLI」(ほかのターミナルで動くコーディング用エージェント)と、別製品の「Warp Factories」(クラウドで開発作業を自動化する仕組み)もあります。この記事はターミナルのWarpを中心に扱います。

対応OSと動作条件(2026年11月3日確認)

公式ドキュメントの「インストールと設定」のページの記載です。

OS 条件 入れ方の例
macOS Intel または Apple シリコン、macOS 10.14以降、Metal に対応したハードウェア アプリを入れる、または brew install --cask warp
Windows Windows 10 バージョン1903(ビルド18362)以降、Windows Server 2022以降。x86_64 と ARM64 インストーラー、または winget install Warp.Warp
Linux glibc 2.31以降、OpenGL ES 3.0以上か Vulkan に対応。例として Ubuntu 20.04・Debian 11・Fedora 32・Arch Linux。x86_64 と ARM64 .deb・.rpm・.pkg.tar.zst のパッケージ、または AppImage

使えるシェル

OS 使えるシェル(公式ドキュメント)
macOS・Linux bash、fish、zsh、PowerShell(pwsh)
Windows PowerShell 7(標準)、PowerShell 5、WSL2、Git Bash
非対応 Windows のコマンドプロンプト(cmd.exe)

Windows で bash を使いたい場合は、WSL2 か Git Bash を経由する形になります。

料金とプラン(2026年11月3日確認)

公式の料金ページの、ターミナルとエージェントのプランです。料金は米ドルで、確認したページに日本円の表示はありませんでした。

プラン 月払い 年払い(月あたり) 含まれるAIの利用分 主な違い
Free 0ドル 0ドル なし(使った分だけ購入、または自分のAPIキー等を持ち込む) ターミナルの基本機能、Warp Agent CLI、Warp Drive・クラウドのエージェントは限定的
Build 20ドル 18ドル 毎月20ドル分(APIの料金で計算) すべてのモデルを使えるWarp Agent、Warp Driveが無制限、メールでのサポート
Max 200ドル 180ドル 毎月200ドル分(Buildの10倍) Buildの内容に加えて利用分が多い
Business 1人50ドル 1人45ドル 1人あたり毎月20ドル分 最大25人、SAMLのシングルサインオン、チームの利用状況、管理者によるデータの設定
Enterprise 個別見積もり 個別見積もり 個別 人数無制限、自社クラウドでのAI実行、自社環境でのクラウドのエージェントなど

料金ページのよくある質問に書かれている、AIの利用分の仕組みです。

最新の料金は公式の料金ページで確認してください。

自分のAPIキーを使う(BYOK)

料金ページによると、Freeプランでも自分のAIの契約を持ち込めます。OpenAI・Anthropic・Google のAPIキー、xAI の SuperGrok の契約、OpenAI 互換の接続先(OpenRouter・LiteLLM など)が挙がっています。APIキーは端末に保存されると説明されています。この使い方は、個人と従業員10人以下の組織が対象で、それより大きい組織は Business 以上が必要とされています。

AIに送られるデータとプライバシー

ターミナルの内容をAIに渡すツールなので、仕事で使う前に確かめておきたい点です。公式の料金ページのよくある質問と、ドキュメントの「プライバシー」のページの記載を整理します。

項目 公式の記載の要旨
AIの処理の仕組み エージェントはコマンドを実行し、その出力を読んで次の手を決める。AIを使う場面では、指示とあわせて作業の内容がAIのモデル側で処理される
ゼロデータ保持(ZDR) Anthropic・OpenAI・Google・xAI・Fireworks AI と契約を結んでおり、対象のモデルでは、提供元がWarp経由のデータを学習に使うことを防ぎ、指示と出力は一定期間内に消すことになっている
ZDRが効く範囲 Warpが用意するAIの利用分だけ。 自分のAPIキーなどを使った場合は、自分の契約の条件で提供元に直接送られる
個人でZDRにする方法 Settings > Privacy で「Help improve Warp」を切る(料金ページのよくある質問)
Business・Enterprise ZDRの契約の対象で、AIのやり取りやターミナルのデータは収集されない(プライバシーのページ)。管理者がメンバー全員にZDRを強制できる
「Help improve Warp」が入っている場合 AIのやり取りや、AI機能のための入力内容を収集することがある、と書かれている
秘密情報の伏せ字 設定できる「Secret Redaction」(AIに送る前に一致する内容を伏せる)は、初期状態では切れている
第三者の監査 SOC 2 Type II の報告書を取得している

注意したい点があります。プライバシーのページには「Freeプランでは、AI機能を使うにはテレメトリ(利用データの送信)を有効にしておく必要がある」とも書かれていて、料金ページのよくある質問(誰でも「Help improve Warp」を切ればZDRにできる)と書き方がそろっていません。Freeプランで、Warpが用意するAIを使いながら送信を切りたい場合は、使う前に設定画面と最新のドキュメントで確かめてください。

AIを切ることはできる?

できます。公式ドキュメントには、AI機能は Settings > Agents > Warp Agent でまとめて無効にできると書かれています。また、提案を自動で出す「Active AI」や、普通の文章をAIへの指示として受け取る「入力の自動判定」も、それぞれ個別に切れます(メニューの名前は版によって違うことがあります)。

得意なこと

公式の説明から読み取れる、Warp が向いている作業です。

過信は禁物な点

向いている人

エディタの中でAIに書いてもらう道具が欲しいなら、CursorやGitHub Copilotの方が目的に合います。種類ごとの違いはAIコーディングツールの比較にまとめました。

使い方のコツ

  1. AIを使う前に、Settings > Privacy の設定と、Secret Redaction の設定を確認する
  2. エージェントの権限は、最初は「毎回承認する」側に寄せ、影響の小さい作業から任せる
  3. 提案されたコマンドは、特にファイルの削除や設定の変更を含むものを、実行前に目で確かめる
  4. AIが要らない作業では、設定からAI機能を切ってふつうのターミナルとして使う

よくある質問

Q. Windows で使えますか。 使えます。公式ドキュメントでは、Windows 10 バージョン1903(ビルド18362)以降、Windows Server 2022以降が条件で、x86_64 と ARM64 に対応しています。シェルは PowerShell 7(標準)・PowerShell 5・WSL2・Git Bash で、コマンドプロンプト(cmd.exe)には対応していません。

Q. 無料で使えますか。 Freeプランは0ドルで、ターミナルの基本機能を使えます。ただし Warp が用意するAIの利用分は含まれておらず、使った分を買う(有料プランより20%高い)か、自分の OpenAI・Anthropic・Google の APIキーなどを持ち込む形です(料金ページ、2026年11月3日確認)。

Q. ログインしないと使えませんか。 公式ドキュメントでは、アカウントの登録は任意で、飛ばしてもよいと書かれています。料金ページのよくある質問では、プランの利用分を Warp Agent CLI で使うときは同じ Warp アカウントでサインインする、と説明されています。

Q. ターミナルの内容はクラウドに送られますか。 AIを使う場面では、指示と作業の内容がAIのモデル側で処理されます。Warp が用意するAIでは、提供元とゼロデータ保持の契約があり、学習に使わず一定期間で消す取り決めと説明されています。AI機能そのものは設定でまとめて切れます。細かい条件は「AIに送られるデータとプライバシー」の表を見てください。

Q. zsh や bash、fish はそのまま使えますか。 macOS と Linux では、bash・fish・zsh・PowerShell(pwsh)が対応シェルとして挙がっています。いま使っている設定ファイルやプラグインとの相性は環境によるため、公式ドキュメントの対応シェルのページで最新の情報を確認してください。

Q. 料金は日本円で払えますか。 確認した料金ページは米ドルの表示で、支払い方法はクレジットカードのみ(Stripe経由)と書かれています。日本円の金額は見当たりませんでした。

Q. オープンソースになったのですか。 2026年4月28日の公式発表で、アプリ本体のコードが公開されました。GitHub(warpdotdev/warp)の説明では、画面部品のライブラリが MIT ライセンス、それ以外が AGPL v3 です。AIの利用分や一部の機能は、引き続き Warp のサービス側で提供されています。

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