総評
Grammarlyは文法・スペルミスの検出精度が高く、ブラウザ拡張やエディタ連携によって「書いているその場で」指摘してくれる点が最大の強みです。英文を書く頻度が高い人ほど時短効果を感じやすいツールです。
得意なこと
- 明らかな文法エラー・スペルミスの検出
- 冗長な表現をより簡潔な言い回しに提案
- 文章のトーン(フォーマル/カジュアル)のチェック
過信は禁物な点
- 業界特有の専門用語やニュアンスの誤りまでは拾いきれないことがある
- ネイティブらしい自然な言い回しの提案が、文脈的にベストとは限らない
- 最終的な文章の意味・事実関係の確認は書き手自身の責任で行う必要がある
向いている人
- 英文メール・ドキュメントを日常的に書くビジネスパーソン
- 英語学習中で、自分の書いた文章のフィードバックが欲しい人
無料版でも基本的な校正機能は使えるため、まず無料版で自分の文章にどれくらい指摘が入るかを試してから有料プランを検討するのがおすすめです。
最新の料金プランや対応機能は変更される可能性があるため、利用前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
Grammarlyは危険?データの扱い・誤検知・評判で気にされる点
「Grammarly 危険性」「誤検知」「評判」と調べる人が気にするのは、だいたい次の3つです。書いた文章がどこへ送られ、何に使われるのか。指摘やAI検出の結果をどこまで信じてよいのか。運営会社や解約・返金の条件はどうなっているのか。 当サイトではGrammarlyを動かした検証をしていないので、「安全です」「危険です」とは言えません。ここでは、Grammarlyの公式ページ(信頼性・セキュリティのページ、プライバシーポリシー、利用規約、ヘルプセンター)に書いてあることと、書いていないことを分けて整理します(2026年11月3日確認)。
書いた文章の扱い
- 文章を読むのは、使っている間:公式ヘルプは、ブラウザ拡張などのGrammarlyの製品を使っている間でなければ、入力した内容にはアクセスできないと説明しています。一方で、使っている間は提案を出すために文章へのアクセスが必要だ、とも書いています。クレジットカード番号やパスワードのような情報は「ベストエフォートで」(できる限り)無視・除外する、という書き方で、必ず除外するとは書かれていません。特定の文章をチェックさせたくないときは、Grammarlyをオフにするよう案内されています。
- 保存場所と暗号化:セキュリティのページによると、データはAmazon Web Services(AWS)の米国東部リージョンのデータセンターに置かれ、通信はTLS 1.2、保存したデータはAES-256で暗号化されています。Grammarlyのエディタに保存した文書は、その文書かアカウントを削除するまで保存される、とプライバシーポリシーに書かれています。
- 販売・広告への利用:プライバシーポリシーには、アップロードされた内容を販売しない、広告目的に提供しない、第三者がそれを使って自社のモデルを学習することも許さない、と書かれています。収益は有料プランの料金から得ている、という説明です。
- 第三者の認証:セキュリティのページには、SOC 2(Type 2)、SOC 3、ISO/IEC 27001:2022・27017・27018・27701、AIの管理の規格であるISO/IEC 42001が挙げられています。SOC 2の報告書は求めに応じて提供する、とされています。
入力した文章はAIの学習に使われる?オフにできる?
公式ヘルプの「Product Improvement and Training Control」の記事によると、個人で使う場合は、入力した文章をGrammarlyのモデルの学習と製品の改善に使う設定が、最初からオンになっています。 オフにすると、文章の内容はその目的に使われなくなります(文章の統計など、内容以外のデータは集めることがある、と書かれています)。
| 契約の形 | 初期設定 | 変えられる人 |
|---|---|---|
| 無料版・Premium・1人で使うPro | オン | 本人(アカウントのプライバシー設定・データ設定にある切り替え) |
| 公式サイトで買った複数人のPro | オン | 管理者だけ |
| 営業窓口を通して契約したEnterprise・Education・Business・Pro | オフ | — |
- オフにする前にすでに使われたデータがどうなるかは、記事には書かれておらず、問い合わせ窓口に確認するよう案内されています。
- 法人向け(Enterprise)では、暗号化の鍵を自社で用意する選択肢もある、とセキュリティのページに書かれています。
- 仕事の文書を入れるつもりなら、使い始める前にこの設定を確かめ、勤め先の規定や法人向けの契約内容と合わせて判断するのが確実です。
「誤検知」で気にされる2つのこと
1. 正しい英文が誤りとして指摘される
公式ヘルプには「Grammarlyの提案が間違っている」場合の報告方法をまとめた記事があり、誤って指摘された箇所と元の文をサポートに送るよう案内されています。同じ記事に、誤りを見落とした場合の報告方法も載っています。つまり、誤った指摘と見落としの両方が起こりうる前提で窓口が用意されています。 合わない指摘は1件ずつ「Dismiss(無視)」でき、有料プランなどでは指摘の種類ごとにまとめてオフにすることもできます(ヘルプの表記はPremium・Business・Education)。利用規約では、生成AIの出力について、事実の正確さや用途への適合を保証しないこと、生成AIを事実の唯一の情報源にしないことが書かれています。
2. AI検出で、人が書いた文章がAIと判定される
GrammarlyのAI検出(AI Detector)のページは「99%の検出精度」とうたう一方で、同じページのよくある質問で次のように説明しています。
- 100%正確なAI検出ツールはなく、AIが使われたかどうかを検出結果だけで判断してはいけない
- AI検出は「AIで作られた可能性」を推定するもので、誰が書いたかを記録しているわけではない。そのため、人が書いた文章がAIと判定されることがある
- 少し手を加えたAIの文章は、検出をすり抜けることがある
99%という数字がどんな条件で測られたかは、ページには書かれていませんでした。どの言語に対応しているか(日本語の文章を正しく判定できるか)も、確認したページには記載が見当たりませんでした。 基本のAI検出は無料で、文ごとの説明や書き換えまで出す機能はProが必要、とされています。
盗用チェック(Plagiarism Checker)は、160億以上のWebページとProQuestの学術論文データベースに照らし合わせる、と公式ページにあります。精度の数字は書かれていません。チェックした文章が公開検索されることや、他人がアクセスできるデータベースに保存されることはない、と書かれていますが、Grammarly自身の照合用データに加えられるかどうかは、確認したページには書かれていませんでした。
評判を調べる人が確かめたい公式の事実
当サイトでは口コミの引用はせず、公式に書かれている事実だけを並べます。
- 運営会社:公式の会社紹介によると、Grammarlyは2009年に Max Lytvyn、Alex Shevchenko、Dmytro Lider の3人が創業しました。同じページに「10月に会社がSuperhumanになった」とあり、2025年10月29日施行の利用規約では、契約の相手は Superhuman Platform Inc.(旧 Grammarly, Inc.、所在地は米国サンフランシスコ)になっています。サイトと製品はGrammarlyの名前のまま提供されています。
- 利用者数:信頼性のページに、4,000万人以上・5万の組織が使っていると書かれています(Grammarly自身が出している数字です)。
- 自動更新:利用規約では、有料プランは解約しない限り、同じ期間で自動更新されます。
- 解約:ヘルプによると、解約すると自動更新が止まり、今の契約期間の終わりまでは有料機能を使えます。App Storeで買った場合はApple側で解約します。
- 返金:ヘルプの「返金を受けられますか」の記事には、返金は法律で求められる場合にだけ行う、とあります。利用規約にも、法律が許す範囲で支払いは返金不可で、使わなかった残りの期間分も返金しない、と書かれています。「◯日間の返金保証」のような制度は、確認したページには見当たりませんでした。 有料プランが合うかは、先に無料版で確かめておくのが無駄のない順番です。App Storeで買った場合の返金はAppleに申し出るよう案内されています。
公式が言っていること/書いていないこと
- 書いてあること:内容を販売しない・広告に使わない・第三者に学習させない、学習への利用は設定でオフにできる、SOC 2やISOの認証、通信と保存の暗号化、AI検出の結果だけで判断してはいけない、という点です。いずれもGrammarly自身の説明で、当サイトが確かめたものではありません。
- 確認したページに見当たらなかったこと:生成AIの機能を使ったときに、文章が外部のAI事業者(大規模言語モデルの提供元)に送られるかどうかと、その事業者の名前は、今回確認したページ(信頼性・セキュリティのページ、プライバシーポリシー、利用規約、ヘルプ)には書かれていませんでした(第三者に学習させない、という記載はあります)。AI検出の対応言語も見当たりませんでした。外に出せない文書を扱う場合は、公式の窓口や法人向けの契約内容で確かめてから使うと安心です。
よくある質問
Q. 無料版と有料版の差はどこですか。 無料版はスペルと基本的な文法の誤りが中心です。有料版では言い回しの明快さ、トーン、冗長さの指摘まで広がります。「間違っていない英文を、より通じる英文にする」部分が有料の領域だと考えると判断しやすくなります。
Q. 日本語の文章にも使えますか。 公式ヘルプ(2026年10月23日確認)では、英語に加えて日本語を含む24言語で修正の提案に対応し、無料版でも使えるとされています。ただし段落ごとの書き換えは日本語に対応しておらず、主な用途は英文の校正です。日本語の推敲を主な目的にするなら、汎用のAIチャットや日本語対応の推敲ツールも比べてください。
Q. 指摘は全部受け入れるべきですか。 いいえ。業界特有の言い回しや、意図的に崩した表現まで「誤り」として拾われることがあります。指摘理由が表示されるので、納得できるものだけ反映する使い方が適切です。他ツールとの棲み分けはライティング・校正ツールの比較を参照してください。
Q. AIの校正だけで足りない英文はありますか。 契約書や対外的な提案書、論文など、誤解されると困る英文では人の校正を併用する考え方があります。料金・納期の比較と文書ごとの使い分けはAI英文校正と人の英文校正の違いと使い分けにまとめました。
Q. Grammarlyに入力した文章はAIの学習に使われますか。 個人のアカウント(無料版・Premium・1人で使うPro)では、学習と製品の改善に使う設定が最初からオンになっていると公式ヘルプに書かれています。アカウントの設定にある「Product Improvement and Training」をオフにすれば、文章の内容はその目的に使われなくなります。公式サイトで買った複数人のProは管理者だけが変えられ、営業窓口を通した法人・教育機関の契約は最初からオフです。オフにする前のデータの扱いは記事に書かれていないので、気になる場合は問い合わせ窓口に確認してください(2026年11月3日確認)。
Q. GrammarlyのAI検出は信頼できますか。 公式のAI検出ページ自身が、100%正確なAI検出ツールはなく、結果だけでAIが使われたかを判断してはいけない、と書いています。人が書いた文章がAIと判定されることも、手を加えたAIの文章が検出されないこともある、という説明です。日本語の文章への対応は、確認したページには書かれていませんでした。当サイトでは判定の精度を検証していません。
Q. ブラウザ拡張は入力内容を読み取りますか。 使っている間は、提案を出すために文章を読みます。公式ヘルプは、Grammarlyの製品を使っていないときは入力内容にアクセスできない、パスワードやクレジットカード番号は「ベストエフォートで」除外する、と説明しています。チェックさせたくない文章を書くときは、Grammarlyをオフにするよう案内されています。
PR|機械チェックの先が必要なとき
Grammarlyは文法・語法の誤りを広く拾いますが、業界特有の言い回しや文書全体のトーンが適切かどうかまでは判断しきれません。人によるネイティブチェックの選択肢として アイディービジネス のような校正サービスがあります。
※当サイトでは未検証です。料金・対応環境・最新の条件は公式サイトでご確認ください。
アイディービジネス 公式サイト