総評
この記事の料金・機能は公式サイトの記載を2026年11月3日に確認したものです。当サイトで実際に使った検証はしていません。
Zapierは、複数のアプリ・サービスをコードを書かずに連携させ、繰り返し発生する作業を自動化するためのプラットフォームです。「フォーム送信があったらSlackに通知する」「メールの添付ファイルを自動でクラウドに保存する」といった定型フローを、トリガーとアクションの組み合わせで組み立てられます。AI機能として、編集画面で自然な文章を使って自動化づくりを手伝う「Copilot」や、Zapの途中でAIに文章を処理させる「AI by Zapier」などが用意されています。
なお、公式ヘルプによると、Zapierの画面は英語のみで、ヘルプセンターも英語のみです。日本語で使いたい場合は、ブラウザの翻訳機能を使うよう案内されています。
得意なこと
- SlackやGoogleスプレッドシート、各種SaaSなど、対応アプリ間のデータ連携をコードなしで組める
- 手作業でのコピー&ペーストや通知作業を自動化し、単純作業の時間を削減できる
- Copilotによる自動化づくりの手伝いで、何から作ればよいか分からない人でも叩き台を得やすい(無料プランでは1日のメッセージ数に上限あり)
- プログラミング知識がなくても、条件分岐(Paths)やデータ加工(Formatter)まで扱える
過信は禁物な点
- 条件分岐やステップ数が増えると、フロー全体の見通しが悪くなり保守が難しくなる
- 自動化を組んだ直後は想定外の動作をすることがあるため、本番運用前のテストが欠かせない
- 連携するアプリの仕様変更によって、既存のフローが突然動かなくなることがある
- 実行回数(タスク数)に応じて費用が増える仕組みのため、利用規模によってはコストが読みにくい
- 無料プランは月100タスクまでで、作れるのはトリガーとアクション1つずつの「2ステップのZap」だけ。3ステップ以上はProプラン以上が必要
料金(2026年11月3日確認)
公式の料金ページの表示です。料金は米ドルで、月額です。ProとTeamは月のタスク数によって金額が上がります(下は最小の段階)。
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0ドル | 月100タスク、2ステップのZapのみ、更新確認は15分おき |
| Pro | 19.99ドル〜(月750タスク) | 29.99ドル〜 | 複数ステップのZap、AI by Zapier、更新確認は2分おき |
| Team | 69ドル〜(月2,000タスク) | 103.50ドル〜 | Proの内容に加えてチーム向け機能、更新確認は1分おき |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 年単位のタスク上限 |
- タスクとして数えられるのは、成功した各アクションのステップです。トリガーや、Formatter・Paths・Filter・Delayなどの組み込みツールは数えられません
- 有料プランで「タスクごとの従量課金(pay-per-task)」をオンにすると、上限を超えても割増の単価で動き続けます。オフの場合は、上限に達した時点で次の更新日まで止まります
- 最新の内容はZapierの料金ページで確認してください
向いている人
- 複数のSaaSを併用していて、間の手作業を減らしたい個人・チーム
- エンジニアリソースを割かずに業務効率化を進めたい中小規模の組織
- 英語の画面でも抵抗がない人(またはブラウザの翻訳で使える人)
導入のコツ
- まずは通知やデータ転記など、失敗しても影響が小さい作業から自動化を始める
- 複雑なフローは一気に作らず、小さなZap(自動化)を組み合わせて管理しやすくする
- 定期的にフローが正常に動作しているか見直す運用ルールを決めておく
料金体系や対応アプリ、AI機能の内容は今後変わる可能性があるため、導入前には必ず公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
よくある質問
Q. プログラミングができなくても組めますか。 「AがあったらBする」という単純な連携なら組めます。ただし分岐や繰り返し、エラー時の扱いまで入れ始めると、実質的にプログラムを設計しているのと同じ思考が要ります。ノーコードは「文法を覚えなくていい」だけで、「考えなくていい」ではありません。
Q. 料金はどう決まりますか。 月のタスク数(成功したアクションのステップ数)が基本です。有料プランで従量課金をオンにしていると、上限を超えた分は割増の単価で請求されます。作る前に「そのZapは月に何回動き、1回で何ステップ使うか」を概算しておいてください。
Q. 動かなくなったときに気づけますか。 連携先の仕様変更などで止まることがあります。止まったことに気づく仕組み(失敗時の通知)を最初に入れておかないと、「動いているつもり」の期間が伸びます。自動化を増やすほど、この監視の設計が重要になります。