総評
この記事の料金・機能は公式サイトの記載を2026年11月3日に確認したものです。当サイトで実際に使った検証はしていません。
2026年11月3日時点で、ChatGPT Atlasは提供を終了しています。 OpenAIの公式ヘルプ「ChatGPT Atlas retirement」に、Atlasは提供終了(retired)となり、今後は更新されないと書かれています。この記事は当初Atlasの紹介として書いたものですが、現在はAtlasを新たに使い始めることはおすすめできないため、内容を「Atlasの現状」と「代わりの選択肢」に改めました。
ChatGPT Atlasは、OpenAIがChatGPTを中核に据えて開発したMac向けのAIブラウザでした。閲覧中のページの要約や質問応答、ChatGPTに操作を任せるエージェント機能を一つのブラウザにまとめた製品で、同じ「AIブラウザ」のPerplexity Cometが検索のPerplexityを土台にしているのに対し、AtlasはChatGPTとの統合を軸にしていました。
代わりにOpenAIが案内しているもの
OpenAIの公式ヘルプ「Using the built-in browser in the ChatGPT desktop app」では、次の2つが案内されています。
- ChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザ: macOSとWindowsのChatGPTデスクトップアプリで使えます。ChatGPTと同じページを見ながら、複数のタブをまたいだ作業やファイルのダウンロードを任せられ、サインインはユーザー自身が行う形です。使える機能はプランやワークスペースの設定によって変わるとされています
- Chrome用のChatGPT拡張機能: Chromeウェブストアから入れて、Web版のChatGPTから使います。普段のChromeのプロフィール、サインイン済みのサイト、開いているタブを使いたい場合はこちらが案内されています。デスクトップアプリを入れる必要はありません
Atlasを使っていた人が確認すること
公式ヘルプ「ChatGPT Atlas retirement」の要点です。
- ブックマーク・開いていたタブ・閲覧履歴は自動では引き継がれない。以前に書き出したブックマークのHTMLファイルがあれば、他のブラウザに取り込める
- ChatGPTの会話はAtlasのブラウザデータとは別なので、プランや設定の範囲でChatGPTで引き続き使える
- Atlasの「ブラウザメモリー」はChatGPTのメモリーとは別物。ChatGPTのチャットを消しても、Atlasのブラウザメモリーや Cookie などのデータは消えない。Atlasのデータについての問い合わせや削除の依頼は、プライバシーポータルかOpenAIのサポートに出すよう案内されている
- Atlasをアンインストールしても、ChatGPTの有料プランは解約されない。解約は別の手続きが必要
- データを書き出さないまま提供終了を迎え、必要な情報にアクセスできない場合は、OpenAIのサポートに連絡するよう案内されている(復元は保証されない)
AIブラウザ全般で過信は禁物な点
Atlasに限らず、ChatGPTの内蔵ブラウザやChrome拡張機能、Cometなど、AIにページ操作を任せる仕組みには共通の注意点があります。
- エージェントが自律的にページ操作を行う仕組みのため、指示の意図と異なる操作をしてしまう可能性がある
- ネットショッピングの購入確定や送金など、決済や個人情報の入力が絡む操作は、エージェント任せにせず必ず自分で最終確認すべき
- OpenAIの公式ヘルプでも、Webサイトの内容は信頼できないものとして扱い、ChatGPTが違うアカウントやページを開いたら作業を止めるよう案内されている。パスワードなどの認証情報はチャットに書かず、ブラウザの画面でだけ入力する
- 複数ステップのタスクほど誤操作や誤解釈が積み重なりやすく、結果を鵜呑みにせず都度チェックする姿勢が欠かせない
使い方のコツ
- 最初は要約や質問応答といった「読む」用途にとどめ、エージェントに操作を任せる範囲は少しずつ広げていく
- 決済や個人情報の入力が発生する操作は自動化に任せず、必ず手動で最終確認する
- AIがサイトへのアクセスの許可を求めてきたら、そのサイトとアカウントが正しいかを確かめてから許可する
複数タブの内容を読み込ませて長いやり取りをする場合は、無料のAIトークン数カウンターで入力テキストのトークン数を事前に確認しておくと安心です。
最新の対応状況は変更される可能性があるため、利用前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
Q. いまからChatGPT Atlasを入れて使えますか。 おすすめしません。OpenAIの公式ヘルプでは提供終了と案内されており、更新もされていません。ChatGPTと一緒にブラウジングしたい場合は、ChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザか、Chrome用のChatGPT拡張機能が公式に案内されています。
Q. Windows版のAtlasはありますか。 公式ヘルプで確認できたAtlasの案内はMac向けのもの(Macからの削除方法など)だけで、Windows版は見当たりませんでした。WindowsでChatGPTと一緒にブラウジングしたい場合は、Windows版のChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザが案内されています。
Q. 閲覧履歴はAIに渡りますか。 どのページの内容をAIに渡すかは設定と操作で決まります。ChatGPTの内蔵ブラウザでは、新しいサイトを使う前にChatGPTが確認を求め、許可・拒否したサイトはデスクトップアプリの設定で管理できると案内されています。業務で使う場合、社内の未公開情報を表示している画面で不用意に要約を求めないよう、運用のルールを決めておくべきです。
Q. Perplexity Cometとどちらがよいですか。 Atlasは提供終了のため、比べる対象はChatGPTのデスクトップアプリ内蔵ブラウザやChrome拡張機能になります。調べ物が主目的で、ブラウザそのものを切り替えてもよいならComet、普段からChatGPTを使っていてその延長で使いたいならChatGPT側の選択肢が自然です。詳しくはPerplexity Cometレビューも参照してください。